身体の不調を早く改善したい方へ。運動療法・認知行動療法・薬や手術、それぞれの役割とは?
腰痛や肩こり、膝の痛みなどの身体の不調。運動療法・認知行動療法・薬や手術には、それぞれどんなメリットや注意点があるのでしょうか?科学的根拠をもとに解説。名古屋市西区・上小田井・中小田井で健康づくりをサポートするMARUS PERSONAL GYMです。
皆さんこんにちは!
MARUS PERSONAL GYM(マルス)です。
肩こり、腰痛、膝の痛み、首の違和感、慢性的な疲労感など、身体に何らかの不調を感じたとき、
「少しでも早く治したい」
「痛みをなくして、以前のように気にせず生活を送りたい」
「できることなら、もう不調を繰り返したくない」
そう考えるのは、ごく自然なことだと思います。
不調があると、どうしても今感じている痛みや症状を取り除くことに意識が向きがちです。
もちろん、痛みを和らげることや、必要な治療を受けることは大切です。
しかし、もう一つ考えていただきたいことがあります。
それは、今ある症状を改善することだけでなく、身体が本来持っている機能を維持し、再び不調を起こしにくい状態を目指すことです。
今回は、身体の不調に対する代表的なアプローチとして、
- 運動療法
- 認知行動療法
- 薬による治療・手術
この3つについて、それぞれのメリット・デメリット・必要性を科学的な根拠も踏まえてご紹介します。
※ここでは主に、慢性的な痛みや筋骨格系の不調を想定しています。すべての病気や症状に共通する治療の優先順位ではありません。
① 運動療法:身体の機能を取り戻し、維持する
運動療法とは、身体の状態や症状に合わせて、筋力トレーニング、有酸素運動、ストレッチ、バランス運動などを取り入れ、身体機能の改善を目指す方法です。
例えば、腰痛や膝の痛みがある場合、痛みのある部分だけに注目するのではなく、筋力、関節の動き、姿勢、身体の使い方、日常生活での活動量などを総合的に考えることが重要になります。
運動療法のメリット
- 筋力や筋持久力の維持・向上が期待できる
- 関節の動きや身体の柔軟性を改善する助けになる
- バランス能力や歩行能力の維持につながる
- 日常生活での動作を行いやすくする
- 長期的な健康維持や生活習慣病予防にも役立つ
特に、慢性的な腰痛や変形性膝関節症などでは、運動療法の有効性が診療ガイドラインや研究で示されています。
2024年に日本リハビリテーション医学会誌に掲載された慢性疼痛に関する解説でも、運動療法は痛みの軽減や身体機能の改善に効果が認められ、有害事象が比較的少ないことから、慢性疼痛への重要な治療方法として位置付けられています。
運動療法のデメリット・注意点
一方で、運動療法にも注意点があります。
- 効果を感じるまでに一定の期間が必要
- 自分の身体に合わない運動は症状を悪化させる可能性がある
- 継続しなければ、得られた効果を維持しにくい
- 病気やケガの種類によっては運動を制限する必要がある
つまり、ただ身体を動かせば良いというわけではありません。
大切なのは、現在の身体の状態を把握し、無理のない範囲から適切な運動を始めることです。
運動療法は、今ある症状への対応だけでなく、将来の身体機能を守るための取り組みでもあります。
② 認知行動療法:痛みとの向き合い方や行動を見直す
「認知行動療法」と聞くと、心の問題や精神的な不調に対する治療というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、慢性的な痛みに対しても活用されている方法です。
認知行動療法(CBT)は、物事の受け止め方や考え方、行動のパターンを整理し、生活に支障を与えている悪循環を改善していく心理療法です。
痛みと考え方・行動の関係
例えば、腰に痛みを感じたとします。
「動いたらもっと悪くなるかもしれない」
「また痛くなるのが怖い」
「痛みがあるから何もしない方がいい」
このような不安から身体を動かす機会が減ってしまうと、筋力や体力が低下し、さらに動くことが億劫になる場合があります。
その結果、活動量が減り、身体機能が低下するという悪循環につながることがあります。
認知行動療法では、こうした考え方や行動のパターンを整理し、身体の状態に応じて少しずつ活動を取り戻していくことを目指します。
認知行動療法のメリット
- 痛みに対する過度な不安や恐怖を軽減する助けになる
- 痛みがあってもできる活動を見つけやすくなる
- 日常生活への復帰や活動量の改善を支える
- 痛みとストレスの悪循環を見直すことができる
- 運動療法と組み合わせることで、継続的な取り組みを支えられる
WHO(世界保健機関)の2023年の慢性腰痛ガイドラインでも、運動プログラムとともに認知行動療法が治療の選択肢として示されています。
認知行動療法のデメリット・注意点
- 効果の現れ方には個人差がある
- 一定期間、専門家と取り組む必要がある
- 自分の考え方や行動を振り返るため、負担を感じる場合もある
- すべての痛みや身体疾患を改善できるわけではない
ここで誤解していただきたくないのは、痛みは気持ちの問題だということではありません。
痛みには、身体の組織や神経の状態だけでなく、睡眠、ストレス、不安、過去の経験、生活環境など、さまざまな要素が関係することがあります。
身体と心を切り離さず、両方の側面から考えることが大切なのです。
③ 薬による治療・手術:必要なときに適切な医療を受ける
薬による治療や手術は、身体の不調を改善するうえで欠かせない重要な医療手段です。
「できれば薬を使いたくない」
「手術は避けたい」
という気持ちを持つ方もいると思います。
しかし、症状や病気によっては、薬や手術が最も適切な選択肢になる場合があります。
薬による治療のメリット
- 痛みや炎症などの症状を軽減できる場合がある
- 痛みを抑えることで、睡眠や日常生活を改善できる場合がある
- 運動療法やリハビリに取り組みやすくなる場合がある
- 病気の種類によっては、進行や合併症を防ぐために必要となる
薬による治療のデメリット・注意点
- 薬の種類によって副作用がある
- 長期使用では注意が必要な薬もある
- 痛みが軽減しても、身体機能の問題が残る場合がある
- 症状だけでなく、原因となる病気に応じた治療が必要
薬は決して悪いものではありません。
必要なときに適切に使用することで、生活の質を改善し、回復を助ける重要な役割があります。
ただし、薬によって痛みが軽くなったからといって、必ずしも筋力や身体機能まで回復したとは限りません。
症状が落ち着いた後の身体づくりも大切です。
手術のメリット
- 手術が適応となる病気やケガでは、原因となる組織の問題を改善できる場合がある
- 神経の圧迫など、特定の構造的な問題に対して有効な場合がある
- 病状によっては、日常生活の機能回復に大きく貢献する
手術のデメリット・注意点
- 麻酔や手術に伴うリスクがある
- 術後の痛みや回復期間が必要になる
- リハビリや運動機能の再獲得が必要な場合がある
- 手術をしても、すべての症状が完全に消失するとは限らない
手術が必要かどうかは、病気の種類、進行度、身体の状態、生活への影響などを踏まえ、医師が判断するものです。
薬や手術を必要以上に避けるのではなく、必要な医療を適切なタイミングで受けることが重要です。
では、どの方法を優先すれば良いのでしょうか?
ここまで3つの方法をご紹介しました。
それぞれに役割があり、どれか一つだけが正解というわけではありません。
特に慢性的な腰痛など、運動療法を取り入れられる状態では、運動を中心に、必要に応じて認知行動療法や薬物療法を組み合わせる考え方が重要になります。
| アプローチ | 主な役割 |
|---|---|
| 運動療法 | 筋力・柔軟性・身体機能の改善や維持 |
| 認知行動療法 | 痛みへの不安や行動パターンの改善 |
| 薬・手術 | 症状の緩和や病気・損傷への医学的な治療 |
ここで重要なのは、これらを必ず①②③の順番で実施するという意味ではないことです。
例えば、骨折や重い神経障害、感染症などでは、運動よりも先に医療機関での検査や治療が必要です。
一方で、慢性的な筋骨格系の痛みなどでは、運動療法や心理的なアプローチを取り入れながら、身体機能を改善していくことが重要になります。
症状に合った医療を受けること。そして、身体の機能を取り戻すための取り組みを続けること。
この両方が大切なのです。
不調を改善するために、今日からできること
身体に不調があると、どうしても「痛みを取ること」が最優先になりがちです。
しかし、長い目で考えると、痛みが落ち着いた後にどのような生活を送るかも重要です。
例えば、
- 日常生活の中で歩く時間を少し増やす
- 身体の状態に合わせて筋力トレーニングを行う
- 関節を無理なく動かす習慣をつくる
- 睡眠や食生活を見直す
- 不調や不安を一人で抱え込まず、専門家に相談する
こうした小さな積み重ねが、将来の身体機能を守ることにつながります。
大切なのは、痛み(疾患)を我慢して無理に運動することではありません。
身体の状態を確認しながら、できることを少しずつ増やしていくことです。
MARUS PERSONAL GYMが大切にしていること
MARUS PERSONAL GYMでは、単に筋肉を鍛えることだけを目的としていません。
お客様それぞれの身体の状態や運動経験、生活習慣に合わせて、無理なく続けられる運動習慣づくりを大切にしています。
- 現在の身体の状態に合わせたトレーニング
- 筋力や柔軟性、身体の動かし方の確認
- 姿勢やフォームを意識した運動
- 日常生活で取り入れられる運動習慣のご提案
もちろん、医療機関での診断や治療が必要な場合は、そちらを優先していただきます。
そのうえで、医師や理学療法士などの専門家による評価・指導を踏まえながら、安全に運動を再開できる状態になった方には、継続的な身体づくりをサポートします。
名古屋市西区、上小田井、中小田井周辺で、これから運動を始めたい方、将来の健康のために身体を整えたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
今ある不調だけを見るのではなく、これから先も自分らしく動ける身体を目指して。
MARUS PERSONAL GYMは、皆さまの健康づくりをサポートしていきます。
参考資料・科学的根拠
- WHO(世界保健機関)「慢性腰痛に対する非外科的治療ガイドライン」(2023年)
https://www.who.int/publications/i/item/9789240081789 - 日本リハビリテーション医学会誌「慢性疼痛に対するリハビリテーション治療のエビデンス」(2024年)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/61/11/61_61.1028/_article/-char/ja/ - NICE(英国国立医療技術評価機構)「慢性疼痛の評価と管理に関するガイドライン」
https://www.nice.org.uk/guidance/ng193/chapter/recommendations - 厚生労働省 eJIM「慢性疼痛」
https://www.ejim.mhlw.go.jp/pro/overseas/c05/02.html
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を行うものではありません。強い痛み、急激な症状の悪化、手足の麻痺や力が入らない、排尿・排便の異常、発熱を伴う痛みなどがある場合は、速やかに医療機関へご相談ください。

